車検制度のはじまりと歴史

安全にはかかせない!車検制度のはじまりと歴史

これから新生活を迎えようとする年度末は、自動車業界の決算シーズンとも重なり、自動車の流通が活発になります。

売買取引が増える一方で、車検もまた、3月をピークに2月から4月が1年で最も多くなります。皆さんの中にも、車検でお店に来ているよ!という方もいらっしゃるのではないでしょうか?


「車検」すなわち自動車検査は、その車が国の定める保安基準に適しているかを国が検査する制度であり、それに際して点検整備も行われることが一般的ですが、さて、この車検制度。実は、世界中で同じルールが適用されているわけではありません。そもそも、車検自体がない国も多くあり、先進国ではアメリカが、車検のない国として有名です(一部の州ではあります)。また、日本でも、最初から車検があったわけではありません。


日本の車検の始まりは1930年、バスやタクシーなど商用車の安全性を確保するために制度化されました。一般の車両は対象外で、車を持っていても一般利用であれば車検は必要ない時代でした。1951年、戦後の車の所有率増加に伴い、車検が一般利用車両にも義務化されました。

1955年、交通事故の増加から被害者救済のため、自賠責保険の加入が義務づけられます。1973年には軽自動車の車検が義務化され、これですべての車に車検が必要になりました。


点検内容や合格基準も年々見直され、1980年代には、日本の車検制度は、世界的に見ても厳しく高水準なものになっていきましたその後、自動車の性能向上により、制度は徐々に緩和されていきます。


1995年の制度改正では、24ヶ月点検の点検項目が102項目→60項目に大幅に削減され、現代の車の性能や構造の変化に対応した、より現実的な制度になっています。また、事前に点検・整備を行わなくても車検が可能というルールが設定されたことで、それまでディーラーや整備工場など専門の業者でしか行えなかった車検が一気に大衆化し、低価格で手軽な車検サービスや、「ユーザー車検」と呼ばれる、自分自身で車検を行う文化も生まれ、今に至ります。


日本の車検制度はこれからも、自動車の性能や普及率の変化とともに、かたちを変えていくでしょう。その時代に合った車検をしっかり受けて、楽しく安全なカーライフをお過ごしくださいね。