高齢者の交通事故増加に伴い、「運転免許の自主返納」が一般的になってきました。その数は、ここ10年で10倍以上にもなるそうです。各自治体でも返納を促進しており、様々な特典を用意しているようです。今回は、その一部をご紹介いたします。
免許返納後に申請すると交付され、免許証と同等の身分証明書として使える証明書です。一度取得してしまえば、更新いらずで無期限で使用可能に。自主返納後5年以内であれば申請できます。ただし、返納時に免許証の有効期限が切れている場合は申請できませんので、ご注意ください。
各都道府県にある「高齢者運転免許自主返納サポート協議会」で定められた特典です。
上記は一例ですが、こんなにもあるんですね!一度、お住まいの地域の特典を確認されてはいかがでしょうか。
同居の親族や夫婦間を対象に、保険の等級を引き継ぐことができ、等級によって受けられる割引も適用されます。保険の「中断証明書」を発行してから10年間は引継ぎ可能ですので、例えば現在8歳のお孫さんが18歳になったとき、祖父母の等級を引き継ぐこともできるのです。等級によっては、新規の契約時と比べ、半額以上も割り引かれる可能性がありますので、活用しない手はありません。
今これを読んで「しまった!」と思った方、保険会社によっては、解約時にさかのぼって中断証明書を発行してくれる場合もありますので、確認してみてくださいね。
運転免許証の自主返納は、危険を軽減できるメリットも大きいですが、現在の生活のしかたが変わり、不安も生まれる選択。返納後にどの ように生活していくか、ご不安な点をひとつずつ解決していくことが必 要です。また、運転を今一度訓練するなど、免許証を持ちながら危 険を軽減していく選択肢もございます。今回のコラムをきっかけに、ご家族の今後を話し合ってみてはいかがでしょうか。