HEAVY MAINTENANCE
重整備
充実の設備と整備士のスキル
ミスを生まない二重確認
重整備とは2人以上を要する時間のかかる整備を指します。
エンジンやミッション、半日程度の時間を要する足回りなどの整備がこれにあたり、
オートパル上伊那の整備工場の全てで重整備を行っています。
重整備の一例
フロントアクスル部
オーバーホール作業
ジムニーが走行時のハンドルへの振動が大きくなったため入庫。
点検によりアクスル部のベアリングやキングピンの消耗劣化が確認出来たためオーバーホール作業を行う事になりました。またナックル部からオイル漏れも確認できたため、同時にオイルシールを交換する事になりました。
今回担当する整備士はジムニーのアクスルオーバーホール作業を数多く経験しているベテランメカニックです。
細かい部品で構成されているアクスルを順序よく分解していきます。再使用する部品は綺麗に洗浄し、交換するベアリングは規定値に調整し組み立ていきます。キングピンやナックルのオイルシールなども新品に交換します。
組み立て後に再度作業箇所を確認後、試運転して作業終了です。
ハンドルへの振動が無くなり快適に運転出来る様になりました。
オートマチック
ミッションASSY交換
灯油配送ローリーが加速時にシフトアップしないため、オートマチックミッションを交換する事になりました。
ローリーは普通のトラックに比べ装備品が多く複雑で隙間が少なく、工具が使えるスペースも限られます。周辺の配線やパイプ等に傷を付けない様1つ1つ確認しながら専用の工具で丁寧に作業を進めます。
交換するミッションは繊細な部品でかなり重量もあるため取り扱いも要注意です。
交換作業後には締め忘れなどのミスが無いか作業者とは違うメカニックが再度点検します。
専用オイルを入れ、オートマチック制御用コンピューターの書換作業、そして試運転を行い全ての作業が終了です。
変速不良はバッチリ改善されました。
今回不具合のため取り外したミッションは廃棄せず専門の業者に送り、内部や不具合個所をオーバーホールして新たなリビルトミッションとして生まれ変わります。リビルト部品は新品部品より安価で、地球にもお財布にも優しい部品です。
エンジンASSY交換
新車納車後2年目のスズキ・エヴリーバンをお乗りのお客様よりクラッチから異音がするという依頼があり、点検をしたところエンジン内部のクランクプーリーより異音が発生していました。
メーカーの保証期間内ということで、スズキより新品のエンジンを届けてもらい交換作業を行いました。
ミッションと同時に車体から下ろし、ミッション、ホース、配線は再使用し新品エンジンを取付け車体に載せました。
今回は新品のエンジンを使いましたが、最近では環境への影響を配慮しリビルト(再生部品)を使用する事が多いです。