なぜ温風が出ない!?冬の冷却水・エンジン周りトラブル
こんにちわ。伊那店整備フロントの橋爪です。
今回は、冬期に急増するトラブルについて取り上げたいと思います。
「エンジンがしっかり暖まっているのに温度の低い風しか出ない」
このような連絡を冬場によく頂きます。
原因はいくつかありますが、その多くは冷却水量不足、サーモスタット(温度調整弁)不良によるものです。
冷却水量不足の場合
エンジン冷却水漏れが考えられます。
エンジン冷却水は甘い香りが弱くします。また緑・青・ピンク色に着色された防錆・防泡成分を含んだ液体ですので、駐車場に怪しい液体が漏れた跡や甘い香りがする場合は特に要注意です。
そのまま運転を続けるとオーバーヒートしてエンジン破損や走行不能で高額修理なんて事も・・・暖房が効かない場合にはその初期症状の可能性があります。
サーモスタット(温度調節弁)の不良の場合
サーモスタット(温度調整弁)は冷却水の温度を80~90度位に調整している部品です。故障するとオーバーヒートもしくはオーバークールという症状が出ます。
ヒーターの効きが不調な場合は、オーバークールになっている場合が多いです。車種や状態によりますが、交換工賃は部品代込み8,000円~15,000円位が主流です。
自動車の暖房には主にエンジンの冷却水の熱が利用されます。エンジン始動直後に温風が出ないのはこのためです。
ならば運転前に暖気すればいいじゃないか、と思われる方が多いと思いますが、環境問題等で無駄な暖機運転や不要なアイドリングは問題視される時代でもあります。
個人的な感想ですが、冬場の数分の暖機運転で車のパフォーマンスは格段に向上します。条件にもよりますが3~5分位で充分でしょう。
ですが、環境の為にも長時間の暖機運転は控えるように心掛けましょう!